中国長期滞在者は「公安への登録」を絶対忘れるな!!

公安への登録は絶対忘れるな

無事に異国への渡航を終えたら、いよいよゲンサイヤーとしての生活の始まりです! 中国に入国後、何よりも最初にやるべき事があります。それは「臨時宿泊登記」です。

他の国とは違い、外国人は中国入国後すぐに「臨時宿泊登記」を行うことが義務付けられています。では、どうやって登記すればいいのでしょうか? また、登記を忘れるといったいどうなってしまうのでしょうか?

結論:外国人は絶対に忘れずに (!) 中国入国後24時間以内に臨時宿泊登記 (境外人员临时住宿登记表の登記) を行う必要あり (ホテル滞在時は不要)。もし登記を忘れていても、思い出したらすぐに登記するように。
 この書類がないと各種ビザの申請もできません。長期で登記を行っていないことが判明すると、罰金等の処罰対象に!!

中国滞在歴10年ぐらいのベテランの人でも、再入国後に登記を忘れてえらい目に遭った。。。ということが実際にあるので、臨時宿泊登記は絶対忘れずに行いましょう! というわけで今回は、中国における「臨時宿泊登記」についてご紹介します。

INDEX

外国人が中国国内で宿泊する際、24時間以内に臨時宿泊登記を行う必要あり!

外国人は中国国内で宿泊をする際、その宿泊先の詳細を24時間以内に公安に届け出て「臨時宿泊登記」を行う必要がある、と中国の法律で定められています。

これは自宅マンションも例外ではありません (=自分で登記する必要あり)。これは要するに、中国ではいかなる外国人も中国国内のどこで活動を行っているのか、政府が全て把握していますよ、という意味です。

ホテルに宿泊する際には、ホテルが代理で公安へ提出してくれるため、自分でこの登記を行う必要はありません。ところが、友人や知人宅に泊まる場合は、自宅同様「私宅」扱いなので、自ら届け出る必要があります。きちんとした正規の民泊だと登記は代行してくれますが、いい加減なところはパスポートのチェックさえしないところもたまーにあるので、、そういった場所ははっきり言って危険です。

この臨時宿泊登記は中国での長期滞在者でさえ、いったん中国国外に出ると再入国する度にこの登記を行う必要があるので注意が必要です。

この登記を行うと「境外人员临时住宿登记表 (境外人員臨時住宿登記表)」をもらうことができ、日本で言う「仮住民票」的な代物です。この書類がないことには、居留許可証 (ビザ) の申請を行うことさえできません。

オンラインでも簡単にできる! 臨時宿泊登記の仕方

わたしがまだ駐在員時代だった頃は、自宅マンションを管轄する公安局へと自分の足で向い、公安局でしか登記するができませんでした。しかし、今はオンラインで簡単に登録が可能になり、何百倍も便利になりました👏 では、その登記の方法を以下で簡単に見ていきましょう。

自分で公安局におもむき、その場で登記

これは手続きがデジタル化される前の、純オーソドックスな方法。まずは自分が住むマンションを管轄している公安局がどの局なのか、どこにあるのかを、大家に聞くか、マンションの管理事務所に聞くか、不動産屋に聞いて、何とかその情報を手に入れましょう。

その後、その公安局へと自ら向かいます。わたしの今までの経験では、マンションから徒歩20分圏内に管轄する公安局があることが大半でした。

公安局で登記の際に必要な書類としては、パスポート(原本&コピー)、マンションの賃貸契約書 (原本&コピー) は必須。場合によっては大家の身分証明書のコピーの提出を求められる場合もあるので注意が必要です。書類が足りないと手続きを全くやってくれませんし、その場で丁寧にコピーをとってくれるような事も絶対してくれないので、それを覚悟しておいてくださいね。

登記の手続きを始める際は「臨時住宿登記」と中国語で言うか、スマホ上の文字を見せればすぐに手続きをしてくれます。所要時間は、10-15分ほど。必要書類さえあれば、すぐに手続きは済みます。

上海の場合、オンラインで簡単に登記可

上海にて臨時宿泊登記を行う場合は、公安局が管理するサイト「境外人员住宿登记自助申报系统 (Self-declaration system for overseas accommodation registration)」を通じ、オンライン上で簡単に手続きを行うことが可能です。

①パスポートの写真ページのアップロード、②パスポート原本を手に持った状態で撮影した写真のアップロード、③氏名・誕生日の登録、④滞在先住所の登録、を行えば登記は完了。審査に数時間かかることもありますが、審査が通ればメール・SMS宛に通知が来るので、あとは提供されるリンクを通じてPDFをダウンロードするだけ。

公安局に出向いて手続きを行う苦労に比べると、とにかく早い・簡単・便利!と三拍子揃っているので、このオンラン登記を断然オススメ。

登記を忘れると罰金も! わたしは当局に呼び出しを食らったこともあり…

上述のとおり、臨時宿泊登記は入国後24時間以内に必ず行う必要がありますが、しばらくそれを忘れて放置しておくとどうなるのでしょう? ネット上でざっと調べてみたところ、「警告又は50元以上500元以下の罰金」となると記されてあったり、「登記を行わない場合は法律違反となり、2000元の罰金」が課されると紹介されているところもありました。

いずれにせよ、何かしらのペナルティが課されるわけですが、実はわたし自身も、過去に登記忘れのため処分された過去を持ち合わせているのです。。かれこれ10年ぐらい前の出来事だったと思いますが、ビザ更新のために「境外人员临时住宿记表 」を取得するために公安局に向かったところ、入国後数ヶ月もの間、臨時宿泊登記を怠っていたことが判明。。。。

上海市公安局总部大楼 (photo by Shwangtianyuan)

結局、入国管理局に呼び出しをくらい、書類上で様々な手続きを済ませ、なんとか罰金なしで穏便に処分してもらいました。当時はかなりビビりましたし、まるで犯罪者扱い (ま、法を犯していたので犯罪者か。。) されたような感じだったので、少なからずショックを受けました。みなさんは、こんな目に遭わないよう、十分に気をつけてくださいね。

まとめ

というわけで、今回は中国における「臨時宿泊登記」についてご紹介いたしました。数年中国にいる駐在員でも、この登記について知らない人がいたりして驚くことが多々ありました。

新ゲンサイヤーの中にも、臨時宿泊登記についてまだまだ軽く考えている方もいらっしゃるかと思いますが、実際にわたしは未登記で痛い目に遭っているので、あまり軽視せずに、再入国時も決して忘れずに確実に登記を行うようにしてください!

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